病気について

水いぼの治療について

(2024/10/03)

 水いぼは子どもによくみられるウイルスによる白く丸くて柔らかい光沢のあるイボです。この中にウイルスがたくさん含まれていて、ひっかいたりつぶしたりするとウイルスが飛び出してどんどん増えていきます。
 対処法として、①ピンセットでつまんで取る、②自然治癒するまで何もしないで待つ、ですが医療機関によって考え方は異なります。当院では、水いぼの数が少ない場合は、麻酔テープ(リドカインテープ)なども使用して摘除することを基本としています。ただイボが小さい場合は周囲の健康皮膚面も摘まむため痛みは完全には消せません。そして繰り返す場合やイボの数が多い場合などは内服薬(ヨクイニン)などの治療も併用していますが、効果は十分でないこともしばしばです。水いぼは通常半年から2年以内くらいに免疫がついて自然治癒することも多いため放置するという選択肢もありますが、その間にとびひなどの皮膚の二次感染が生じたり、無数に増えてしまうこともあります。そのため早めに治療した方がいいと思います。
 以前、硝酸銀を使った治療も行いました。効果はそこそこあったのですが、準備が面倒なのと、衣服につくと色が残ったりするため現在は積極的には行っていません。銀イオンには強い抗菌作用があり、ウイルスが原因の水いぼにも有効で人体には極めて安全です。今回当院では銀イオンを配合した水いぼ専用保湿クリーム(-BFクリーム)を用意しました(院内販売2200円)。このクリームを使用すると2~3か月で8割の人が改善すると報告されています。選択肢が一つ増えました。水いぼの数が極端に多い、顔や頸部など摘除したくない場所のイボ、痛みを伴う治療が嫌な人、水いぼが何度も繰り返し出る人などには特におすすめです。詳しくは診察の際にご相談ください。

 

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