病気について

新型インフルエンザ診療についてのお願い

(2009/10/28)

 新型インフルエンザ診療についてのお願い 

 秋田市ではインフルエンザが爆発的な流行になってきました。新型インフルエンザであるため流行がいつまで続くか予想がつきません。確実な診断に基づいて治療を行うことが大前提ですが、迅速診断キットには限界があります。今回の新型インフルエンザは従来の季節型インフルエンザに比べ迅速検査での陽性率が低いことが指摘されています。私の今日までの経験では、発熱(概ね小児では38.5℃、成人では38℃以上)から最低6時間以上経過しないと信頼できる検査結果にならないようです。他の医院や病院では24時間や12時間と話しているところもあります。当院では検査の精度を高めるためいくつかの工夫をしています。発熱以外の症状があまりない場合は、解熱剤を使用して構いませんので6時間以上経過してから来院してください。検査キットが全国的に不足してきています。また保険診療上の制約もありますので、できるだけ1人について1回の検査を原則とさせていただきます。もちろん必要があればその限りではありません。また問診や診察から明らかにインフルエンザと思われる場合は検査を省略することもあります。
 但し、新型インフルエンザの特徴として、(1) 季節性インフルエンザに比べて異常行動が多い、(2)脳炎・脳症の発症年齢が高い、(3) 季節性インフルエンザでは経験しなかった発症初期の急激に進行するウイルス性肺炎などがあります。これらの合併症はほとんどは発症48時間以内に起きます。それぞれの症状は、(1)突然か通じなくなる、おびえ、わめく、泣き止まない、笑う、無いものが見えると言う、物が大きく見える、徘徊、無意味な動作など、(2)意識障害やけいれん、(3)呼吸が苦しい、異常に呼吸が速い、顔色が悪いなどです。このような場合は速やかに受診してください。

 尚、繰り返しになりますが、全国的にも季節性インフルエンザはほとんど発生していません。秋田県ではすべて豚由来の新型インフルエンザです。

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