新型インフルエンザについて(現状とお願い)
新型インフルエンザは夏にもかかわらず本格的な流行期に入りました。秋田市では今の所は感染源(どこで感染したか)が突き止められる状況ですが、間もなくそれも不可能になります。学校、幼稚園、保育所など集団生活の場での流行も遠くない時期に起こります。流行の規模を小さくし重症化を防ぐためには、集団生活の場だけでなく家庭、医療機関での対策も重要です。9月からは発熱外来(市内4病院)主体の診療から一般診療所も対応することになります。新型インフルエンザは以前想定されていた鳥インフルエンザやかつてのスペインインフルエンザに比べると毒性はさほど強くはありませんが、それでも季節性インフルエンザに比べると感染力や毒性は強いようです。糖尿病、腎臓病、喘息などの慢性疾患のある人は要注意です。また6歳未満に多いインフルエンザ脳症の発症頻度も多くなると予想されます。冬は季節性インフルエンザも同時に流行しますので、季節性インフルエンザに対してはワクチン接種をお勧めします。
1)当院での対応
急な発熱の場合はできれば事前に電話でお知らせくださるか、受付時にお話しください。またマスクを着用して来院してくだされば助かります。受付後は別室で待機してもらいます。診察の結果、検査を行った場合は検査結果判明まで必要に応じてマスクの着用をお願いしています。玄関に手指消毒液を用意しています。またマスクが必要な方は受付に申し出てください。
2)家庭でできること
日頃から手洗い、うがいの励行、咳など風邪様症状のある時はマスクの着用に心掛けてください。手洗い方法や咳エチケットなどはインターネットでも沢山の情報が得られますが、当院でも資料を用意していますのでお申し出ください。朝に体温などチェックして、体調のよくない時は出社、登校、登園などせず受診してください。万が一家族内でインフルエンザが発生した場合、同居している65歳以上の高齢者や13歳以上の基礎疾患を持っている人へはタミフルの予防投与も可能です(但し保険外診療になります)。